「唯一無二の何かをもっている人こそがアイコニックなんだ」

アイコンと呼ばれる人たちは稀有な存在です。意欲的で、ほかの誰とも違う。彼らの真似をすることは不可能です。彼らは障壁を打ち破り、自分自身の信念を貫き、文化や歴史全体に足跡を残します。魅力の発信源であるアイコンを通して、私たちは何かを、または誰かを信じ、そして何かを感じるのです。

UGG®は心地よさを提供するエモーショナルなブランドであり続けています。2021春夏シーズンの幕開けは「FEEL ___」シリーズ。私たちをインスパイアする人々のストーリーをご紹介します。私たちがフィーチャーしたのは、ファッション業界の第一人者でUGG®の長年にわたるサポーターでもあるアイコン André Leon Talley(アンドレ・レオン・タリー)。UGG®ならではの心地よさを体現し、UGG®を定義する製品とも言えるアイコニックな Neumel(ニューメル)などを身に着けた彼に話を聞きました。彼のストーリーを語ることがまさにUGG®のストーリーを語ることなのです。

NEUMEL(レディース / メンズ ニューメル

必要ないとは思いますが、自己紹介をお願いします。それからこの場所についても。  

私はアンドレ・レオン・タリー。ここは、ニューヨーク州ホワイトプレーンズ、ワーシントンの集落にある自宅のフロントポーチだよ。

最近のことについて、どう感じますか?その理由は?

自己隔離と外出自粛はとても大変だよ。すごく難しい。プレッシャーに押しつぶされないようにするために、自分の感情や心に防波堤をもつことが必要なんだ。私の場合、一番大切なのは一人でいること、自分だけの時間が好きだということ。本が大好きで読書をすることが大好きだから、常に本を持ち歩くようにしてるよ。でも、世界が変わったということは痛感しているよ。選挙が世界を変え、コロナが世界を変え、Black Lives Matter(ブラック・ライヴズ・マター)が世界を変えた。だから2020年はとても重苦しい年だったよ。すごくストレスの多い年だった。

あなたの自宅について教えてください。  

色彩がとても重要なんだ。人生の色彩。そして自然の色彩。だから私はこの家がとても好きなんだ。美しい季節には、芝生は青々として、樹木も本当にすばらしいんだ。モミジや白いアジサイ、木のような形のアジサイなど、本当にたくさんの種類の樹木があるよ。そのどれもが、私が自分のために作ったこのサンクチュアリにとって重要なんだ。今は12月だけどツツジには既につぼみができているよ。ここには自然に対する愛と尊敬が詰まってるんだ。

自宅のどこで過ごす時間が一番長いですか?  

朝はフロントポーチに出て来るんだけど、これには私が南部の文化の中で育ったことが大きく影響しているよ。暖かい日はいつもフロントポーチで過ごすんだ。1日のほとんどをポーチに座って過ごす。ここはすばらしい場所だよ。まるでリビングルームのようだけど、太陽が出ている。玄関を出るとそこには自然があり、座ってリラックスするんだ。

あなたが持っている物の中で一番大切にしている物は?あなたに最も多くのインスピレーションを与える特別な物はありますか?

ポーチに置いてある家具は自慢できる物だよ。Oscar de la Renta(オスカー・デ・ラ・レンタ)からの贈り物なんだ。それから、Garrett Rittenberg(ギャレット・リッテンベルグ)と Kim Cole Moore(キム・コール・ムーア)が私を描いてくれた絵もね。私は自慢するようなタイプではないけれど、私の友人が私のことをキャンバスの上にとらえてくれたものだからね、とても誇りに思っているんだ。

あなたは大胆で、既成概念を打ち破り、生き生きとしていますね。あなたにパワーを与えているものは?一番大切にしていることは?  

私が一番大切にしているのは友人だよ。私にはあらゆる分野のすばらしい友人がいる。教会の友もいる。行けるときにはいつも教会に行くし、教会に行くことがとても好きなんだ。私が行くのはハーレムにあるアビシニアン・バプティスト教会。ニューヨーク州最古のアフリカ系アメリカ人のバプティスト教会なんだ。

私は友人たちを愛しているんだ。世界中に友人がいる。既に旅立ってしまった友人も多い。国際的なインテリアデザイナーの François Catroux(フランソワ・カトルー)も先日逝ってしまった。私にとって本当に辛いことだったよ。すばらしいライターで、本当にすばらしい友人だった Julia Reed(ジュリア・リード)も8月に亡くなってしまった。もうひとりのすばらしい友人 Anne Bass(アン・ベース)が亡くなったのは4月だったよ。人生とは困難なものだよ。大切な友人を亡くして辛い思いをしても、前に進まなければならない。いつかは自分も旅立つ日が来るのだからね。友人たちに頼っている部分はとても大きいよ。

あなた自身アイコンと呼ばれていますが、何かをあるいは誰かをアイコニックにするものとは何だと思いますか?あなたにとってのアイコンは?

アイコニックな人とは、人生の中ですばらしい何かを成し遂げた人だよ。自分のことはアイコンだとは思っていないよ。私がアイコンだと思うのは、バラク・オバマ元大統領とファーストレディーのミシェル・オバマだよ。彼らがこの国のためにしたことは、本当にすごいことだよ。アメリカ史上初の女性副大統領になるKamala Harris(カマラ・ハリス)もアイコンになるだろうね。

ファッションの世界でのアイコンは、人々に知られている何かのスタイルを確立してレジェンドになった人。アートの世界にもアイコンはいるし、マライア・キャリーやビヨンセ、リアーナのようなすばらしい歌手もアイコンだよ。Megan Thee Stallion(メーガン・ジー・スタリオン)もアイコンになりそうだし。唯一無二の何かをもっている、こういった重要な人々こそがアイコニックなんだと思う。

アイコニックな作家もいる。偉大な作家という意味で使うならね。トルストイやジェームズ・ボールドウィン、ヴィクトル・ユーゴー、トニ・モリスン・・・でも、彼らをアイコンとは呼ばないかな。呼ぶとしたら文学の巨匠かな。

私にとってのアイコンは映画の中のスターのイメージだよ。これまでにも偉大でアイコニックな映画スターたちがいたよ。ケーリー・グラントやシドニー・ポワティエ、マリリン・モンロー、マレーネ・ディートリッヒ、イングリッド・バーグマン。彼らはまさにアイコンだよ。

あなたのスタイルについて教えてください。そのスタイルはあなたをどのように表現していますか?

私のファッションは私が育った南部から始まって、変化していったよ。最初はトラディショナルで隙のないスタイルだったよ。スーツと白シャツのような。教会に行くときには高級感のある綺麗な服装でね。そこから少しずつ変わっていった。40歳から45歳くらいまではスーツを着ていたよ。

自分で歴史的なリサーチをして、そこから自分のスタイルを確立していったよ。ルイ14世とかルイ15世などのアイコニックな人物、あるいはフランスの宮廷の服装、ジュラバやカフタンと呼ばれる床まであるシャツや、バブーシュと呼ばれるかかとのないスライドなどに代表される北アフリカの男性の伝統的な服装といったものについてリサーチしたんだ。そんな感じで、私のスタイルは年月を経て快適なものに進化していったんだ。私がUGG®を好きな理由はこれだよ。UGG®のシューズは、室内履きを1日中履いているみたいに快適だからね。生活を楽にしてくれる。 美しくて、ラグジュリアスなシューズが大好きなんだ。私のためだけに作ってくれた Manolo Blahnik(マノロブラニク)のシューズもあるし、John Lobb(ジョンロブ)のシューズ(今では買えない値段の)も、Berluti(ベルルッティ)やTom Ford(トム・フォード)のシューズも持っている。これらのカスタムメイドシューズは足をとても美しく見せてくれるけど、UGG®のスリッパを履いているときほどの心地よさはないんだ。

TASMAN(メンズ タスマン)

あなたはファッション業界で初めてUGG®をブランドとして受け入れてくれた人のひとりであり、ファッションウィークの最前列でClassicブーツを履いてもいましたね。UGG®の一番好きなところとその理由を教えてください。  

最初に思ったことは、UGG®にはダサいイメージがあるということ。「UGG®を履いている姿は絶対に見られたくない」って、みんな言っていたんだ。自分自身も同じことを長い間言っていたんだけど、ある日UGG®を履くチャンスがあって。それが本当にすばらしくて。Classicブーツは自信を高めてくれる本当にすばらしいシューズだよ。UGG®を履くことはまったく恥ずかしくない。UGG®をとても誇りに思うし、UGG®を履くことも大好きだよ。UGG®は本当にたくさん持っているよ!すばらしいシューズだと思うし、世界中のどこでもすばらしいシューズだって認められると思う。本当に最高のシューズだと思うよ。

あなたは以前「立ち上がって『Look, I’m Black and I’m proud(私は黒人であることを誇りに思う)』と言うのではなく、行動することで文化に何らかの影響を与えるのだ」と言っていましたね。あなたの人生やキャリアを通して、これまでに達成したことの中で一番誇りに思うことは何ですか?その理由は?

これまでで一番誇りに思うことは、先日出版した著書だよ。『Chiffon Trenches』がニューヨークタイムズのベストセラーになったことをとても光栄に思うし、すごいことだと思う。この本のオーディオブックはグラミー賞にノミネートされたんだ。Patti Smith(パティ・スミス)やおじさんのことを書いた Mary Trump PhD(メアリー・トランプ博士)と同じカテゴリーにノミネートされたことをとても誇りに思うよ。受賞しないことは分かっているけれど、ノミネートされただけで十分なんだ。私にとっては本当に大きな驚きだったよ。自分のオーディオブックはまだ聴いたことがなくて。でも、私の朗読をすばらしいと言ってくれる人がいることでとても幸せな気持ちになれるよ。

あなたがヴォーグ誌の元編集長で、ヴォーグ初の黒人のクリエイティブ・ディレクターであったことを知る人は多いと思いますが、あなたの経験は今のあなたを形成する上でどのような影響を与えたと思いますか?

これからも常に影響を受け続けるだろうね。残りの人生も毎日ヴォーグと共に歩むと思う。ヴォーグを夢見てるんだ。常にヴォーグのことを想っている。週に3回はヴォーグの夢を見るよ。

ヴォーグは私の人生の本当に大切な一部で、ヴォーグをとても誇りに思っているよ。そこで私が成し遂げたことをとても誇りに思う。Anna Wintour(アナ・ウィンター)のことを誇りに思うし、彼女と私の関係についても誇りに思う。そして彼女が成し遂げたことや彼女の貢献についてもね。私から影響を受けた人がいることは実感しているよ。アナ・ウィンターが1988年に私をクリエイティブ・ディレクターに任命しなかったとしたら、Edward Enninful(エドワード・エニンフル)が英国版ヴォーグ初の黒人編集長になることはなかっただろうね。

彼女は私を任命したことで、違う形でも貢献したってことだね。私は Condé Nast(コンデナスト)の中で高い地位に就いた初めての黒人男性だったんだ。それまで男性で一番上の地位にいたのは、Nicolas de Gunzburg(二コラ・ド・ガンズビュール)というロシア系の貴族だったと思う。彼は Vreeland(ヴリーランド)編集長の下で長い間ヴォーグの編集者をしていたんだ。

あなたに希望を与えているものは?

最近はすべてのことに希望を見出せると思っているよ。Joe Biden(ジョー・バイデン)とカマラ・ハリスが当選したことにも希望を見出せる。この国にとっても、民主主義にとっても決定的な瞬間だったよ。私はバイデン・ハリスのチケット(正副大統領候補の組合せ)に投票したよ。この政権はきっと、トランプ政権前の正常なアメリカを取り戻す、非常に強力な政権になると思う。そのことには大きな望みを抱いているんだ。ジョー・バイデンにはとても期待している。彼の内閣は多様性に富んだものになるだろう。閣僚には何かを成し遂げた人たちが選ばれるだろうね。仕事を得た単なる取り巻きではなく、自分のするべきことをきちんと理解している人々がね。彼らは経験豊富でガバナンスを熟知している。国民が必要としていることはそれなんだ。

それ以外には、毎日起きられること、コロナウイルスにかかっていないことに感謝しているよ。コロナウイルスについては分からないことがあまりにも多くて、怖いと思うよ。亡くなった26万人以上の人を思うと本当に悲しい。コロナで亡くなった人たちの話をテレビで見ると、胸が張り裂けそうになるよ。

何かためになる言葉をいただけますか?

大切なメッセージとしては、他人の気持ちに共感することが必要だということ。思いやりを大切にしないといけない。他人に対する優しさが必要なんだ。

 

注:紛れもないレジェンドのアンドレ・レオン・タリーは、ファッションジャーナリストでベストセラー作家、そしてヴォーグの元編集長です。常に時代の先を行く彼は、1983年から1987年まで同誌のファッションニュースのディレクターを務め、その後1988年から1995年までは黒人初のクリエイティブ・ディレクターを務めました。2020年5月には2作目となる自叙伝『The Chiffon Trenches』を出版しました。この自叙伝には、そのつつましい出発点から、ファッション業界を率いるまでの影響力をもつようになったキャリアについて、さらにはその裏側にある人種差別や偏見、バイアスなどに直面した経験についても書かれています。アイコニックな流行の仕掛け人である彼は、決して時代遅れになることのないスピリットや感性、知性、そしてアティチュードの持ち主です。

 

 

NEUMEL(レディース / メンズ ニューメル
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